しゃるどね日記

ツーリングしたりお酒飲んだり動画を投稿したり猫を可愛がったりバイオリンを弾いたりする日記

焼酎飲んで雨に降られて猫たちに遊んでもらった話

皆さんは、旅の醍醐味を何と心得えるだろうか。

歴史的建造物の実物を見ること、温泉やグルメの体験、地元の方々とのふれあい、人の数だけそれはあることだろう。

私の場合は「前情報なしに、現地で自分で選んだものが美味しかった・楽しかった」という体験であり、人から事前に受け取った情報を全てだと思いたくない、という節がある。

自分の好きは、自分で見つけたい」というところであろうか。

ただし、それをやり過ぎると下手したら何も見つけられず、ハイパーつまらない旅になってしまうので塩梅が難しい。

 

3月3日の夜、霧島にチェックイン。

宿は隼人駅が最寄りだったが、JRで国分駅へ移動。国分が霧島市の歓楽街になっているようである。

居酒屋が軒を連ねる中、「芋っこ」という居酒屋に突撃。芋焼酎が飲みたい。完全に名前で選んだ。

 

オーダーすると手酌でどうぞ、と氷のバケツとグラス、ボトルを渡される。これで500円。大丈夫か。採算は取れるのか。飲んじゃうぞ。

 

南九州の名物である鳥刺しや、黒豚ミンチの肉じゃがを堪能。どれもお酒にすごく合う。

 

 

人のいい女将さんやドリンクをサーブしてくれるお嬢さん、カウンターにいる地元のおじさまに、「地元は?どこから来たの?」「学生さん?」「お酒好きなの?」など聞かれ、おしゃべりに花が咲く。

恰好がカジュアルで薄化粧なせいか、旅先で20歳過ぎに見られることが多いが30歳なのである。なんかごめんなさい。

 

伊佐美というのを飲んだ。ワンランク上の焼酎、らしい。

だいやめとは正反対の方向性で、かなり伝統的な芋焼酎の味がする。ただ、甘辛い鹿児島の味付けにめちゃくちゃ合う。

 

〆にうどんをリクエストしたところ、「東京からの客には珍しかろう」と、さつま揚げを乗せてくれた。



練り物はどうも魚肉臭くて好きではないのだが、一口かじるとこれがほんのり甘くて美味しい。今まで食べていた練り物は何だったのだろうか。

食わず嫌いで人生における重大な損失を被るところだった。これをトゥルー・さつま揚げと呼ぶことにしよう。トゥルー・さつま揚げはとても良いものだ。

 

この夜は良い居酒屋さんに行くことができて、大変嬉しかった。好きの発見、大成功である。

 

翌3月4日。

 

この日は阿蘇を走ると決めていた。

阿蘇方面は、降水確率は0%であるものの曇り。鹿児島は昼から雨。

霧島から高速に乗り、再び熊本方面へ。

 

お昼はもちろん、かの有名店「いまきん食堂」・・・は土曜で2時間待ちだったので(泣いた)、向かいの「やまいち」へ。

ここはもともと漬物屋さんなんだそうで、漬物食べ放題をやっていた。

 

名物赤牛丼がキター!!

 

そうそうこれこれ、このために焼酎飲んだ翌朝から190kmくらい走ったんだよ。文字に起こしてみると何というか妖怪だな。

お肉は柔らかく、旨味が凝縮されていて、最高に美味しかった。

 

ミルクロードを走って大観峰に向かったのだが、阿蘇は何というか黄色と黒の謎山になっていた・・・そしてどん曇りである。

この翌日にミルクロードは野焼きのために通行禁止になるところだったらしい。ギリギリセーフである。

天候や風景はともかくとして、とても楽しい道であったので、今度は緑麗しい時期に走りに行きたい。

 

ここで念のため雨雲レーダーを見てみると

 

ででどん

 

うっそ。雨降らないって言ったじゃん。

囲まれてしまった。これではどこに抜けるにも雨が避けられない。

ソフトクリームを食べながらやり過ごそう・・・

 

いちごの季節ですね

さて、雨雲は流れたかな?

濃い。

雨 雲 、成 長 し ま し た 。

 

腹をくくって別府方面に出発。

道中は雨が小降りで、気温は8度。普通に寒い。

しかも今市の方にさびれたカオスが少しばかりあるばかりで、50kmほどほぼ全く文明が無く、「ほんとにこっちで合ってる!?」という1.5車線の道を通らされたりして、ちょっとつらかった。

 

ところでこの旅では急激な天候の荒れなどに備えて、当日に宿をとることがほとんどだったのであるが、さすが土曜日の別府は空きが中々なかった。

そんな中で、非常に興味深い宿を見つけたのである。

猫の宿、新玉旅館さん。

 

源泉かけ流しの家族風呂を3据え持つ旅館でありながら、保護猫のシェルターも兼ねている。

 

1泊素泊まり9,000円。60分のふれあいタイム付き。

ただし、ふれあいタイムには「外のものが付着していない長袖長ズボンと靴下、インナー」が必須であり、

「引っかかれないようにするならライディングパンツで良いかな?」などと思っていたらNGだったのでスウェットを貸してくださった(すみません)。

それ以外の衣類は霧島で洗濯したてのものばかりだったのでセーフ。

 

荷物を置くと、先客のふれあいタイムが終わるまでしばし待機するように伝えられる。

投宿即猫。

 

里親募集中の子たちの部屋と、終生このシェルターで暮らす猫たちの部屋のどちらかを選ぶ形だったので、後者にした。

看板猫日本一になった「おもち」くんがいるらしい。

姿勢がいい

 

なお、猫部屋はいずれも24時間Youtubeで中継されている。ネコチャン可愛さにIQ3くらいになった猫おばさんが全世界にさらされることになったわけだ。

 

猫部屋の奥に腰を下ろすと、猫たちが登ってくる。そのように躾けているらしく(どうやって!?)、みんな人懐こい。子猫もいる。

大変貴重なご飯タイムでは、みんな大騒ぎである。

 

自宅に元保護猫が2匹おり、2年前には野良猫の捕獲と去勢・避妊を行った身としては、遠く別府の地でもこのような活動があるのだなあと感慨深かった。

 

もちろん別府の夜はこれだけにとどまらない。ボリュームが大きくなりそうなので次回にまとめます。

 

次回は酒とデトックスと酒って感じのお話!